持続可能な海運への挑戦:ポシドニア2022の主要な決定事項

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先週、世界の海運業界から27,000人以上がギリシャのアテネに集まり、丸一週間にわたって海運業界が直面している主要課題について議論が行われました。 議論の多くは、脱炭素化とネットゼロの未来に向けて新しいデジタル技術が果たす役割に集中し、その中で、DeepSeaも参加したCapital Link社とTradeWinds社が主催する最重要パネルセッションでも主要テーマとなりました。

ここに主要な決定事項の幾つかを示します:

データ量の爆発的増加と環境規制は、デジタル変革の必要性を不可避なものとしています。

船舶からは、何百万ものデータポイントを生成できます。 膨大な量のデータを管理するには巨大なデータベースが必要とされ、それらのデータを解読し、有意義で利用可能な情報源へと変えるには熟練の人材が必要とされます。 現在の新技術の波は、このプロセスを通して業界にとって貴重な財産となります。 海運組織と新興企業の間の緊密な協力と対話は、海運業界が抱える差し迫ったニーズを満たすソリューションの開発につながります。

かつて、業界の関心は、効率改善とコストの最小化による利益の最大化に集まっていました。 今日、第3の主柱は、二酸化炭素排出量の削減であり、来年の新たな環境規制の施行時に危惧されるフリートの混乱を最小限に抑える能力です。 デジタル化は、これらの目標を実現可能にする重要な要素です。 これまで行っていた作業は、今ではデジタル技術を使ってより適切かつ効率的に行われています。 海運会社が戦略的技術パートナーの協力を得て達成したい目標(例えば、CII格付けのランク改善や燃料消費量の削減)を決めていれば、その技術がもたらす効果を監視し、測定し、そして評価する方法を見つけることは、非常に容易になります。

ポシドニア2022のキャピタルリンクフォーラムで講演するDeepSeaのCEO、Roberto Coustas。

技術はもはや贅沢品ではありません。 それは、海運に携わる組織にとって緊急かつ必須の必需品なのです。

海運業界のように伝統的に保守的な業界で、新技術を適用し、既成概念を変えることは困難な場合があります。 この困難に直面しながらもイノベーションを取り入れている一部の海運組織は、自らが保有する船舶やフリートを対象とした新技術のパイロットプログラムを作成しました。このプログラムは、海運の最重要ニーズに応えるソリューションを開発する際に重要となる要素なのです。 海運業界は、CO2排出量の削減に加えて、バンカー燃料の節約と組織のキャッシュフローの最適化の同時達成など、新技術によってもたらされる恩恵を徐々に認識し始めています。 新しい環境規制を念頭に置くと、実績のあるデジタル技術の利用にもはや選択の余地はなく、緊急の必須事項なのです。

また、デジタル技術は、船舶の乗組員と陸上勤務の職員の間の溝を埋める役割も果たします。 新規、新興の技術を搭載することにより、機械は、直感ではなくデータから読み解く洞察に基づいて、人々がより適切な意思決定を行えるよう、益々その貢献度を高めています。 それにもかかわらず、人々をデジタル時代に上手く適応させるためには、十分なトレーニングを施すことが益々重要になっています。

ポシドニア2022のTradeWinds船主フォーラムでのDeepSeaのCEO、Roberto Coustasの講演。